手作りパン、いわゆる食事パンを長く作ってきた。味付けを自分の好みにできることと、安価にできるから。ドライイーストがありがたかった。ある時夫がホームベーカリーを買ってくれた。夜にセットしておくと、朝、焼き立てのパンが食べれて感激した。
子供の頃台所は土間で、かまどでご飯を炊いていた。「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いてもふたとるな」と、つきっきりでマキでご飯を炊いた。それが電気炊飯器は、自動で炊いてくれる。祖母や母はありがたかったろう。なんか似てるかな。
時間に余裕のある今、私達夫婦は、時々石窯でピザやパンを焼く。火をおこす手間や、焼き加減の調節などそれ自体を楽しんでいる。IHクッキングヒーターにしてから、「火」を見る事さえ少なくなっていたから、石窯の火は魅力的に見える。
「天然酵母などめんどくさくてやってられない、イーストパンで十分おいしい」、と思っていたが、天然酵母を起こして、パンを焼いてみた。「火をおこすとか、天然酵母を起こす」とか表現がわくわくする。天然酵母はネットで調べて、酒かすで酵母液を作り、そこからパン種をつくり、パン生地をこねた。パン生地には、先日作ったオリーブの葉茶の粉末を入れた。
一晩パン生地を寝かせると、こんな季節だから、朝には、パン生地は立派に膨らんで(発酵して)いて、朝焼きパンを食べることができた。寝かせるという表現も面白い。
便利な方法でも、手間ひまかけても、ワクワクと愛情を詰め込んだパンを、食べれることは、幸せだ。