ワカメは冬から春にかけて成長する一年生の海藻です。
春にワカメの根元にあたるメカブから胞子を放出し、
放出された胞子は秋に雌雄のある配偶体となり受精、芽胞が発芽、冬に急成長します。寒い冬に成長するって、すごい生命力を感じます。
子孫を繋ぎ終えたワカメは春には枯れて海の生き物の餌になったり海底の堆積物になります。
そういうわけでワカメ(新ワカメ)は2~3月が採りごろです。というか、その時期しか採れない。採ったワカメは、塩蔵や乾燥して保存すれば1年間ワカメを食べることができます。私は乾燥派です。
あさんぽで行く磯は、自生するワカメを昔から近所の人が採って食べていたそうです。私たちはワカメの育ち具合を見て、干潮の時間を見計らって、ワカメ採りに行きました。鎌をつけた長い竿と、伸縮性の網で、岩礁の上からワカメを採ります。だから干潮時ね。毎年ワカメ採りをしているので、だんだん段取りがわかってきました。
今どきは採ろうという人が少ないのか、私たちがお行き会いする人は少ないです。ワカメ採りは楽しいし現物も手に入れられて、いい生活の知恵だと思いますよ。もはや、ぜいたくね。
さて、採ってきたワカメは、たらいできれいに洗い、食用にできなさそうなところは植物の根元に置いて肥料とします。ワカメは海中で二酸化炭素を取り入れ光合成して酸素を放出します。海藻などのブルーカーボン生態系は、二酸化炭素吸収源として重要な役割を果たしています。海の環境への理解を深め、海域の浄化、生物多様性の保全を進める取り組みとして、ワカメを海に植え収穫するイベントが全国各地で行われているそうです。
日々この海岸の漂着ごみを拾う私としては、ワカメの生息できる環境を守る一端を担いたいとの想いです。
洗ったワカメは、大鍋に湯を沸かし、さっとゆでて天日で干します。



ゆでたての新ワカメでうどん。