『ヘルプマーク』は、障害のある方に限らず、援助や配慮を必要とされるすべての方が、「援助や配慮をしてほしい」という意思を示す目印です。一見そのような援助や配慮が必要と見えない方が使えるマークと言えます。
かくいう私も『ヘルプマーク』を持っています。
淡路島は鉄道がありませんが、島外にでかけ、鉄道を利用する時には、手持ちのカバンに『ヘルプマーク』をお守りのようにつけています。
優先席に座っていても誰にもとがめられない年齢(!)にはなっているのですが、『ヘルプマーク』を持っていると、心置きなく優先席に座っていられる気がします。
優先席に座わらせていただくことはありがたいですが、近くにご高齢とお見受けするかたが立つと、「お座りになりませんか」と席を譲っています。
先日、何度も電車を乗り継ぎ、そのたび席に座れないでいたところ、一人の方が「どうぞ」と席を譲ってくださいました。私の『ヘルプマーク』をご覧になってのことと思われました。ありがたく、座らせていただきましたが、『ヘルプマーク』を持って6年、席を譲られたのは初めてでした。
スマホを操作している、寝ている等『ヘルプマーク』に気づかない方、『ヘルプマーク』を知らない方がほとんどかな。『ヘルプマーク』を所持している方がすでに座っている場合もあります。体調が悪かったり、疲れていて他人に席を譲れない場合もあるでしょう。
「席を譲れ~」と言っているわけではありません。
優しさあふれるツールが考案されても、それを使いこなすのは『人』なんだな、と思います。
先日、双子用ベビーカーを押すママさんが電車の中でも電車を降りる時にも、周囲に気を遣っているのを見かけました。電車を降りてエレベーターに乗る私、ベビーカーのママさんは、「お先にどうぞ」と他の方に譲り、次回まで待とうとしました。エレベーターの中のひとりが「大丈夫詰めればまだ乗れるわよ」と笑いながら声を掛けます。ベビーカーとママさんは無事同乗し、エレベーターの中は笑いに包まれる経験をしました。
助けたり助けられたり、長い人生どちらにもなることがあるでしょう。
「ありがとう」と言ったり言ってもらったり、そんな世の中が楽しいだろうなと思います。
なお、『ヘルプマーク』は災害時に、自分を守るツールともなるのですよ。聴覚障害の方は外観でわかりづらいため、災害時に取り残されるというケースがあります。聴導犬ユーザーは聴導犬が目印となり、周囲から配慮を受けれるメリットがあるのと、似ているかもしれません。